【旭川の泌尿器科・人工透析センター】 医療法人恒貴会 「東光やわらぎ泌尿器科」 / 「神居やわらぎ泌尿器科」
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前立腺がんとは
前立腺がんは、前立腺に悪性の腫瘍ができる病気です。前立腺肥大症とは病気が発生する部分が異なります。何年もの時間をかけてゆっくり進行するがんで、自覚症状は早期ではほとんどありません。病気が進むにつれて、尿が出にくい、尿が近い、残尿感などの前立腺肥大症に似た症状や、他にも血尿、腰痛などが現われます。
■ 自覚症状のある時は迷わず泌尿器科へ
前立腺がんの症状の多くは前立腺肥大症でもおこるため、自覚症状だけでは前立腺肥大症と前立腺がんを区別することは困難です。前立腺肥大症からがんに進行することはありませんが、前立腺肥大症と前立腺がんが併発することはあります。そのため自覚症状があるときは泌尿器科を受診することが最も大切です。
検査方法
前立腺がんは、簡単な血液検査で見つける事ができます。早期発見、早期治療できれば必ず治る病気です。前立腺がんは、前立腺特異抗原(PSA)や直腸診、生検(前立腺の組織をすこし採取して細胞を見る検査)などの検査を行って診断します。
1.PSA検査(前立腺特異抗原 検査)
■前立腺がんは簡単な血液検査で調べられます
PSA 検査は前立腺がんを調べる事ができる簡単な血液検査です。この検査では、前立腺からのみ出てくる物質を測定することが可能です。
PSA検査とは
PSAとはProstate Specific Antigen( 前立腺特異抗原) の略です。もともと前立腺内で作られる物質で前立腺癌になると、血液中での量が増えてきます。PSA検査ではこのPSAの血中濃度を調べて前立腺癌の可能性を診断をするのです。 他の検査方法の多くは複数の癌に反応してしまいますが、PSAは前立腺の異常だけに敏感に反応する血液検査です。PSAは前立腺癌の存在と進行度、治療法の選択面において重要な情報をもたらします。ただしPSAの値は前立腺肥大症でも上昇するので、PSAだけで癌の確定診断はできません。
2. 直腸診
■泌尿器科の専門医が前立腺を触診します
前立腺は、その位置関係から、直腸の壁越しに触れることができます。そのため専門医が肛門から指を入れて前立腺に触れることで、その大きさや硬さを確認することが可能です。この検査で異常が認められた時は確定診断(生検)を受ける必要があります。
3. 生検
■前立腺の細胞を採取して顕微鏡で調べます
生検とは、前立腺の組織をとり、細胞を見る検査です。確定診断のためには、超音波でのガイドのもと前立腺に細い針を刺し一部分を採取して病理学的に検索する、この「生検」を行います。採取した組織を顕微鏡で調べ、癌細胞の有無、癌悪性度、広がりを判断します。検査にともなって一時的に血尿、血便、発熱がある場合あるので、安全のために当院では1泊2日で実施しています。身体的苦痛もほとんどなく大変に安全に楽に実施可能です。