【旭川の泌尿器科・人工透析センター】 医療法人恒貴会 「東光やわらぎ泌尿器科」 / 「神居やわらぎ泌尿器科」
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前立腺肥大症とは
ご高齢の男性の中には、尿の勢いが弱い、夜間に何度も起きてしまう、などの症状を自覚される方が多数おられます。特に夜間に何度もトイレに行くと睡眠不足になり、そのストレスで健康を損なう恐れもあります。このような高齢男性特有の症は前立腺肥大症でよく見られます。前立腺肥大症とは、男性のみが持つ器官である前立腺が肥大し、尿道が圧迫され、排尿に関わる様々な症状が出現します。
■ 前立腺肥大症の原因
前立腺肥大症の原因は実はまだはっきりとは解明されていませんが「男性ホルモンの働き」が関与していると言われています。排尿を快適に行うことが、日常生活の快適さに繋がることも言うまでもありません。
当院やわらぎ泌尿器科では前立腺肥大症の手術療法として、これまで光選択式レーザー前立腺蒸散術(PVP)を行ってきました。 PVPが安全性や治療効果が高い手術法ではあるものの、レーザーファイバーを手術野に直接接触させないためパワーロスがあり、手術時間の長さや効果の面から満足とは言えませんでした。 PVPのその短所を改良した接触式レーザー前立腺蒸散術(CVP)が開発され、当院やわらぎ泌尿器科で導入いたしました。 現在全国でCVPの新規導入やPVPからの切り替え導入が盛んに行われています。 腫大した前立腺組織に光ファイバーを直接接触させレーザーを照射すると、組織が高熱となり、血液や水分が一瞬で沸騰・蒸発し組織が消失します。出血がほとんどなく手術時間は60分以内と短く、術後のカテーテル留置期間も1~2日と短いため、入院期間も5日程度で済みます。 排尿不良のみならず頻尿や尿意切迫感などの膀胱刺激症状の改善も望め、術後に薬の服用が不要となり、肉体的にも経済的にも負担が少ない手術となっています。
■抗凝固薬を辞めなくてもよい?
CVPは術中の出血がほとんど見られないため、術前後に抗血栓薬を休止しなくても手術が可能です。そのため、これまで抗血栓療法中で治療困難だった患者さんでも手術が行えるようになります。 抗血栓療法中止によるリスクを避けることができ、体力の低下した高齢の方でも安全に手術が可能です。
■所詮は良性疾患です
前立腺肥大症は、所詮は良性疾患です。手術が必要の時は負担の少ない方法をお勧めします。
CVP
■前立腺肥大症の接触式レーザー前立腺蒸散術(CVP)
■CVPは効果も安全性もパワーアップした最新手術です
前立腺肥大症は加齢によって起きる良性の疾患です。 進行しても決して悪性の癌にはなりませんから、良性疾患への治療は出来るだけ安全で穏やかなものが望まれます。近年効果的な薬の出現などで前立腺肥大症の手術件数は減少しています。 しかし重症で薬の効果の乏しい方は手術が必要となります。
■CVPは出血がほとんどない?